メニュー

皮下膿瘍と化膿性粉瘤

外傷や熱傷などの原因により、細菌感染を引き起こし皮膚・皮下組織・筋肉に炎症が起こり、さらに炎症が進行すると、皮下化膿巣を形成した状態(コブ状)を皮下膿瘍といいます。症状は、皮膚の発赤・腫脹・熱感・隆起がみられ、痛みを伴います(図1)。

粉瘤とは、皮下にできた袋状の組織に垢や皮脂などの老廃物がたまった良性腫瘍であり、多くは背中、後頚部、顔、耳介に好発し、見た目は半球状の固まりとしてふれ、真ん中に黒っぽい開口部がみられます、これに細菌感染などの炎症を起こし、悪化すると化膿することがあります(図2)。

皮下膿瘍も化膿性粉瘤のいずれも、症状が軽度ならば抗生剤の投与で改善しますが、症状がひどい場合は、局所麻酔下で切開排膿(うみを出す処置)が必要です。粉瘤は何度も感染や化膿を繰り返すならば、炎症がない状態で袋(粉瘤のカプセル)ごと切除する手術治療が必要です。

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME