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炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎など)

炎症性腸疾患は、潰瘍性大腸炎やクローン病などがあります。

クローン病

クローン病は、若年者に好発する原因不明の肉芽性炎症性疾患であり、口腔から肛門までの全消化管に発生します。また、消化管全層(粘膜から漿膜)に病変が及びます(写真1)。

痔瘻や口内炎、関節炎を合併することがあります。大腸の盲腸に好発しますが、連続性の病変でないことが特徴です。症状は、腹痛や下痢、血便、消化管狭窄を起こすこともあります。当院で診断できますが、高度な医療が必要なので大学病院など専門的な治療が必要になります。

潰瘍性大腸炎

主に大腸粘膜にびらんや潰瘍を形成するびまん性炎症性腸疾患です。クローン病との違いは、直腸から始まる連続性の病変が広がるのが特徴です(写真2)。

繰り返す下痢、血便、腹痛が主症状で、内視鏡所見と臨床所見および病理所見により総合的に診断されます。確定診断には細菌性腸炎やアメーバー性大腸炎などの感染性大腸炎を否定することにより確診となります。原因は明らかではないですが、炎症性サイトカインの活性化、消化管上皮細胞におけるバリア機能異常や自己抗体出現による遺伝因子と食生活の欧米化、高脂肪食の摂取による腸内細菌叢の変化による環境因子およびストレスによる心理的因子が複雑に関連して腸粘膜の免疫異常が起こり、潰瘍性大腸炎の発症と病状が悪化すると考えられています。

(参照:病気がみえる 消化器編 メディックメディア)

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